当NPOの代表理事で、日本医科大学大学院教授の大久保公裕先生が、2022年2月8日放送のNNK「おはよう日本」に出演しました。
日本気象協会によると、今年の花粉量は東日本ではやや多く、西日本では昨年よりやや少なめと予想されています。番組では、オミクロン株の感染拡大が止まらない中、「花粉症とコロナの症状の違いや対策法」について、大久保公裕先生が解説しました。
花粉症と新型コロナのポイントは3つ
花粉症と新型コロナのポイントをまとめると3つになります。
ひとつは、花粉症は目のかゆみ、オミクロン株はのどの痛みが強いこと。ふたつめは、併発することもあること。そして最後に、コロナ禍の今こそ早めの治療を行うことです。
1.症状の違い
(画像は「おはよう日本」番組をカメラで撮影)
番組によると、鼻水、微熱、ノドの痛みはどちらもみられますが、花粉症では、微熱がでても、オミクロン株のように高熱が出ることはありません。ノドの痛みも、オミクロン株の方が強く出ます。
目の症状は花粉症でのみみられます。一方、オミクロン株では、全身の倦怠感が強くでるのが特徴です。
大久保公裕先生は、「オミクロン株は、デルタ株と比べてノドのウイルス量が多いために、くしゃみでまき散らす可能性が高い」といいます。
2.併発の可能性
また、大久保先生は、「花粉症の人が新型コロナウイルスに感染すると、併発して両方の症状が出ることもある。花粉症の症状かな、と思ったら、コロナと併発していたケースはデルタ株よりもオミクロン株の方が起こりやすい」といいます。
デルタ株では全身の症状が強くでるために、花粉症の症状が相対的に弱くなりますが、オミクロン株の場合には、2つの症状を同時に感じることが多くなるのが特徴です。
(画像は「おはよう日本」番組をカメラで撮影)
3.早めの対策を
大久保先生は、「新型コロナ感染症に感染している場合、花粉症の薬だけでは鼻の症状やノドの痛みが全快しない」と指摘します。
新型コロナの症状が疑われるときは、早めに医師の診察を受けて治療を行ってください。
これから花粉シーズンが始まりますが、大久保先生は、「今すぐに薬を飲み始めて、花粉症対策を行い、花粉症の症状を出さないようにすることが最も大切」と呼び掛けています。
花粉症デジタルガイドはこちら
今回、「おはよう日本」で取り上げた内容などを詳しく紹介している「花粉症デジタルガイド」はこちらから閲覧、ダウンロードできます。ぜひご活用ください。